新築住宅の購入を検討している方もいらっしゃると思いますが、住宅を購入するには多くの費用がかかりますし、購入した後にも諸経費が必要となります。
そういったことを考えると、「できるだけ負担なく購入したい」と思うのは当然のことですよね。
実は建売住宅の方が、場合によっては負担が少なく購入することができる可能性があります。
今回は建売住宅を購入する際にはどのような補助金をもらうことができるのか、ご紹介していきます。
ZEH補助金制度
建売住宅を購入する際に注目していただきたいのが、このZEH補助金制度です。
購入しようと思っている住宅がZEH住宅になっていれば、最大115万円の補助金を受け取ることができます。
ZEH住宅とはどのようなもの?
ZEHとは正式名称を、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」と言い、消費エネルギーを減らし、再生エネルギーを増やすという目的のもと建てられた住宅を指します。
消費エネルギーを削減することによって環境に考慮した住宅づくりを推進するために作られた制度です。
ZEH住宅を購入することによって補助金がもらえるのはもちろんですが、住宅の断熱性能を上げたり、資産価値を上げる効果が望めます。
また、地震や台風など災害時に停電してしまった場合でも蓄えておいたエネルギーで一定期間は問題なく過ごすことが可能です。
ZEH補助金の補助額と要件
ZEH補助金にはいくつか種類があり、ZEH、ZEH+、ZEH+R、先進的再エネ熱等導入支援事業の4種類に分けられています。
それぞれ補助金額が異なりますが、一番質の良いZEH+Rを取り入れた住宅であれば定額で1戸あたり115万円の補助金を受け取ることが可能です。
要件はZEHの種類によって異なりますが、例えばZEH支援事業であれば20%以上の一次エネルギー消費量を削減していることが必要とされます。
ZEH+Rであれば蓄電システムや停電時自立型燃料電池などの導入に加えて、停電時に主たる居室での電源確保など細かな要件が定められています。
補助金額は一戸あたりZEHで60万円、ZEH+で105万円、ZEH+Rで115万円、先進的再エネ熱等導入支援事業で最大90万円となっています。
併願可能なものもありますので、要件をよく確認してみてください。
地域型グリーン化事業
地域型グリーン化事業は、木造住宅を新築した場合で特定の要件に当てはまる住宅が対象となる補助金制度です
地域型グリーン化事業の補助額と要件
この制度を利用するには、まず国が選んだ事業者グループが建築していることが大前提です。
その上、高寿命型、高度省エネ型、優良建築物型のいずれか3種類に当てはまる住宅であることが必要要件となっています。
「長期優良住宅」や「低炭素住宅」といった耐久性に優れており、かつ省エネルギー性能も優れている住宅であれば要件に当てはまるでしょう。
補助金の額は1戸あたり上限で110万円となっていますので、要件に当てはまっているか事前に確認しておきましょう。
要件を満たしている住宅を購入しよう
建売住宅の場合は注文住宅と異なり、すでに建物の形状や品質が決められています。
しかし、最近では省エネルギーや耐久性に考慮した建物が多く存在しているため、そういった住宅を選び抜くことで補助金を受け取れる方は増えてきています。
吉原 健壹
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