こんにちは!
今回は、家づくりで多くの人が悩む「収納」について、プロの視点から“ちょうどいい収納設計”をお伝えします。
収納にこだわったはずなのに…意外な落とし穴
実際に家づくりのご相談をいただいた30代共働きのAさんご夫婦のお話です。
「収納はたくさんつけました!完璧なはずだったのに、なぜか散らかる…」
よくよく暮らしの流れを聞いてみると、収納が生活動線に合っていなかったのです。
収納って、どれだけあればいいの?
収納率って知ってますか?
注文住宅の収納設計では「収納率」という考え方があります。
- 収納率=延床面積に対する収納面積の割合
- 目安は12〜15%が理想的
たとえば延床100㎡の家なら、収納は12〜15㎡程度がバランス良いということです。
収納計画のためのチェックリスト
チェック項目 | 内容 |
---|---|
✅ 持ち物の量を把握している | 衣類・季節物・趣味用品などを棚卸し |
✅ 収納したい場所が決まっている | 玄関・洗面・キッチンなど用途別に整理 |
✅ 日常の動線を意識している | 帰宅・洗濯・朝の準備などと連動して配置 |
✅ 将来の変化も想定している | 子どもの成長や働き方の変化にも対応 |
ありがちな収納のNGパターン
- 「なんとなく」作った収納:使い道が曖昧だとデッドスペースに
- 生活動線とズレている:使う場所と収納場所が離れていて不便
- 「全部隠す」で迷子に:何がどこにあるか分からなくなる
暮らしを意識した収納動線(図解イメージ)
例:帰宅後の動線と収納を一体化
玄関 → 土間収納 → 洗面室 → ファミリークローゼット → リビング 【メリット】 ✅ 上着や荷物をスムーズに片づけられる ✅ 手洗い・着替えの動線もスムーズ ✅ 洗濯・収納の家事も時短に
場所別!“ちょうどいい”収納のアイデア
玄関
- シューズボックス+土間収納で広くすっきり
- ベビーカーやアウトドア用品も楽々収納
キッチン
- パントリーは“壁付け型”が管理しやすい
- 引き出し式収納+見せる棚でメリハリを
ファミリークローゼット
- 洗面・ランドリールームの隣に配置
- 干す→たたむ→しまう が1か所で完結!
リビング
- 文具・子どもの学用品・書類などの定位置をつくる
- 壁面収納+扉で“生活感をほどよく隠す”
まとめ:収納は思いやりの設計
収納は、家族の生活を支える“仕組み”です。
たくさん作れば良いのではなく、「どこに・何を・どうしまうか」を丁寧に考えることが大切。
注文住宅だからこそ叶う、“ちょうどいい収納”設計。
未来の暮らしを想像しながら、無理なく片づく家をつくりましょう!
おわりに|迷ったらプロと一緒に考えよう
「自分たちだけでは分からない…」そんなときは、ぜひ収納設計に詳しいプロに相談を。
一緒に暮らしを見つめ直すことで、きっと後悔のない家づくりになりますよ!
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吉原 健壹
住まいるラボ株式会社代表取締役
マイホーム購入を中立の立場でサポートする専門家。
資金、建築会社選びから風水についてまで、累計1000件以上のマイホーム相談を実施した経験を元に、「見学会には行かなくていい」などといった独自の理論で業界平均以上の満足度を実現。

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