家の中で家族が最も多くの時間を過ごすのがリビングです。
たくさんの時間を共有する場所だからこそ、リビングの間取りについては慎重に決める必要があります。
今回は、注文住宅のリビングの間取りのポイントについて紹介します。
□注文住宅のリビングの間取りのポイントとは
リビングの間取りを考える上では、以下の3つのポイントを押さえましょう。
1つ目は、家族の生活動線を考えることです。
家の中心に配置されるリビングは、人の行き来が激しい場所です。
そのため、より家族が移動しやすいように動線を工夫する必要があります。
生活動線を考える際には、家族のライフスタイルや行動パターンから、動線が重ならないように、また遠回りするようなことがないように気を付けると良いでしょう。
2つ目は、コンセントの数と位置が適切になるように工夫することです。
テレビや照明器具などが多くあるリビングには、コンセントが相応数必要です。
コンセントが少なければ新しく増設できますが、その場合、高いコストがかかります。
そのため、費用を抑えるためには新築の段階で多めに用意しておくと良いでしょう。
3つ目は、家具の配置を工夫することです。
ソファーやテーブルなど、大きめの家具は広いスペースが必要になるので、配置次第では部屋が窮屈に感じられることもあります。
そのため、これらの大型家具を配置する場所は、慎重に決める必要があります。
また、家具の大きさと部屋の大きさが適切かどうかも計画の段階で確認しておくと良いでしょう。
□失敗例について
1つ目は、広さに関する失敗です。
リビングが広すぎたり、狭すぎたりして過ごしにくい空間になってしまったという失敗はよくあります。
広さは感じ方の問題もあり、同じ面積でも家具の置き方や天井の高さによって開放感を感じたり、逆に閉塞感を感じたりします。
空間が狭く感じる場合は、より視線が抜けるような家具の配置にして、広すぎる場合は相応の大きさの家具を採用してバランスをとりましょう。
2つ目は、視線に関する失敗です。
人通りの多い通りに面した立地なのにもかかわらず、大きい窓を採用してしまい、リビングに人の視線が入るようになったという失敗もあります。
道路側にはリビングを配置しない間取りにしたり、視線の入り方について調べたりすることで、プライベート空間を維持できるので覚えておきましょう。
□まとめ
今回は、注文住宅のリビングの間取りのポイントについて紹介しました。
リビングの間取りを考える際には、生活動線やコンセントの数と位置、家具の配置について細心の注意を払いましょう。
また、間取り計画の段階で広さが適切かどうかや周辺から視線がどのように入るかはしっかりと検証しておくと良いでしょう。
吉原 健壹
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