北海道の家は、厳しい寒さに耐えるために特徴的な構造を持っています。
では、具体的にどのような構造を持っているのでしょうか。
今回は、北海道の家の構造について紹介します。
□北海道の家の構造について
北海道の家には大きく分けて3つの大きな特徴があります。
それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
1つ目は、平らな屋根です。
厳密には若干勾配がついており、溶けた雪が中央部分のダクトに向かっていく構造となっています。
ダクトを通った雪は建物内部を通って外に排出される構造となっています。
屋根がこの形をしていることで、屋根の雪かきをすることなく、落雪の危険もなくなります。
2つ目は、二重窓です。
北海道の家の窓は、窓の内側にもう一枚窓を取り付けている構造をとっています。
似たようなものに複層ガラスがありますが、両者の違いはガラスとガラスの間に空間があるかどうかです。
二重窓は外側の窓にもう一枚窓を付けている形なので複層ガラスとは大きな違いがあります。
この二重窓のおかげで、一枚の窓と比べて約5度から10度温度が高くなると言われています。
また、断熱効果も向上するので、部屋の暖かい空気が外へ逃げていきません。
そのため、暖房代も抑えられるのです。
3つ目は、玄関フードです。
北海道では、玄関の外がガラスの小部屋で覆われている家が多いです。
このような小部屋を、玄関フードと言います。
□家を暖かく快適にするためのポイントとは
ここまでは、北海道の家の特徴を紹介しましたが、どの家でもできる寒さ対策には何があるのでしょうか。
1つ目は、断熱性を上げることです。
断熱性を上げることで熱の移動を遮断できるので、暖かい室内の熱が外に逃げることを防げます。
壁や床、サッシに断熱性の高い素材を使うのがポイントです。
2つ目は、気密性を上げることです。
気密性は空気の流れをシャットアウトする性能のことです。
家の気密性が高ければ、結露が発生しにくくなるので、建物のダメージを抑えられ、家の寿命を延ばせるでしょう。
□まとめ
今回は、北海道の家の構造や家を暖かくするポイントを紹介しました。
北海道の家には、「平らな屋根」「二重窓」「玄関フード」という3つの寒さに強い特徴があります。
北海道の家の構造を持っていなくても、断熱性と気密性を上げることで、有効な寒さ対策となるので覚えておきましょう。
吉原 健壹
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